関水渚 look.1

幼い頃から過ごした神奈川県と
趣味を楽しみ演技も学ぶ映画館

大河ドラマでの好演やテレビCMなどで、一際目を引く関水渚。自然体の笑顔とフレッシュな魅力がある女優だ。今回の撮影では、モードでスポーティなスタイリングに挑戦。撮影中の和気あいあいとしたムードの中、彼女の知られざるパーソナリティを知るべく、“好きな場所”について話を聞いた。

Nagisa Sekimizu look2

関水渚が好きな場所は2つあり、1つ目は生まれ育った神奈川県。その爽やかさが彼女自身にぴったりの「渚」という名も本名で、逗子の海から命名されているのだという。

「出身地だからこそ、神奈川県には思い入れがあります。高校生くらいまでは、定期的に家族で箱根の方へ旅行したり。小田原、湘南の海にも遊びに行きました。あとは、学校の友人たちと島にでかけたり、横浜駅のまわりで過ごしたことも。みなとみらい周辺は、子どものころからたくさんの時間を過ごし、楽しかった思い出がたくさんある場所なんです。横浜ビブレのオニツカタイガーのショップで買い物をしたこともあるんですよ(笑)」

Nagisa Sekimizu look2

ドラマの撮影や取材で多忙な日々を送るが、休日は癒しを求めて海へ。父の影響もあって始めたウィンドサーフィンは練習中。海の穏やかさと厳しさを教えてくれるマリンスポーツは、難しさも実感しつつ魅了されている。

「コロナ禍で自由な時間ができたことと、友人も学校が休みになったことで『一緒にやってみよう』と意気投合。ちょうどタイミングとモチベーションがあった友人がいたのがきっかけで挑戦することに。ウィンドサーフィンには、プレーニングという、風と一体になって海上を走る技があるんですが、いつかできるようになりたいです。難しいけど、楽しくて夢中になれるんです」

都会の喧騒から離れて、自然の中に身を置くと気持ちがほぐれていく。それも、マリンスポーツの魅力だと語る。

「海で遊ぶと、マインドセットが変わるんです。仕事も大好きで全力投球している分、休みの日は全く違う場所で過ごして非日常感を味わうと、とてもリフレッシュできます。海のコンディションに関わらず、自然がある場所に出かけると癒されますね」

Nagisa Sekimizu look2

もうひとつの好きな場所は映画館。女優という職業の彼女にとっては、なくてはならない存在だ。

「特に単館の映画館を訪れることが好きです。その映画館独特の雰囲気を味わうのも好きですし、そこでしか見られないコアな上映作品を観に行くのもいいですね。売店で売っているものはついつい見ちゃいます。フードがこだわりの自家製のパンだったりすると、とても嬉しくなります(笑)。あとは上映作品にあわせて、トークショーや催し物が開催されたり、手作りのスタンプを設置していたり。作品に没頭した後に、さらに楽しみがあると、思い出が深まる気がします。大きいスクリーンで作品を堪能することも大好きなので、大型の映画館にも行きますが、個性的な映画館はまた違った魅力があると思っています」

映画もドラマも好きで、国内外問わず幅広く観ている彼女。観る理由は趣味の一環であり、演技の勉強も兼ねている。

「好きで見続けているうちに、自然と学んでいることも。趣味が自分の演技の幅を広げてくれて、さらにお仕事につながるのはいいなと思います。好きな作品もたくさんありますが、去年観た中で一番よかったのは『セイント・フランシス』。さえない毎日を送る30代女性が、レズビアンのカップルのひとり娘のナニーの子守りをするひと夏を描いたストーリーで、主演女優のケリー・オサリヴァンが脚本も手がけているそうです。30代女性と小さな女の子が二人芝居をするシーンが多くて、その掛け合いがとても素敵で。まわりのキャラクターたちも、みんなそれぞれがいきいきしていて素敵でした。とても心動かされた作品です。あとは、『トップガン』みたいなヒット作や人気シリーズの『キングスマン』も大好き。あまりジャンルを決めずに、幅広く観ています」

Nagisa Sekimizu look2

自分を培い癒してくれる場所と、自分の表現力を伸ばし、楽しめる場所。いずれも、関水渚にとって欠かせない大切な場所だという。

→look.2では、ストイックさが垣間見えた仕事観や、ファッション観について聞きました。


Direction : Shinsuke Nozaka
Photo,Movie : Yoshiaki Sekine (SIGNO)
Stylist : Kosei Matsuda (SIGNO)
Hair,MakeUp : Ai Inuki
Text : Aika Kawada

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