筧美和子 look.1

世間のイメージを憑依させていく
ギャップも、新しい挑戦もすべて女優としての糧に

ファッション誌でモデルとしてさまざまなファッションやメイクに身を包むだけでなく、抜群のスタイルを魅せるグラビア写真集を発売、最近では女優としても活躍の幅を広げるなど、さまざまな顔を見せる筧美和子。ほんわかと優しい雰囲気を放ち、自然と場を和ませる魅力がある彼女は、今や女性からも男性からも愛される存在になっている。

スタイリングの雰囲気に合わせて表情やポージングを変え、柔らかい雰囲気から一変。モデルとしての存在感を見せる。本来の自分と世間のイメージ、役柄についてこんな話をしていた。「どちらかと言えば雰囲気は甘く、女の子らしいイメージがあるのかな、そういう役を演じることが多くて。でも実際自分の中には、その要素が全然ないんです。だから難しいなと思いながら演じていると、その甘い部分が自分の中に入ってくる気がする。役柄から新しい自分の要素をいただくみたいな感覚が面白いんです」そんな世間と自分のギャップについてポジティブに受け止め、にこやかに語る姿に、彼女の嘘がつけないという素直な性格を見ることができる。

Look.1のコーディネートは、オニツカタイガー2021秋冬コレクションの中でも代表的な「nowartt」とコラボレーションした柄を全面に配したダウンジャケットとミニスカートのセットアップ。花柄の可愛いらしさと、スポーティーなアイテムの強さが融合した二面性のあるスタイルは、彼女の性格にも通じている。「柄物は普段はあまり着ないんですけど、シンプルな服にこのダウンを合わせたりしたら柄が映えて可愛いはず。ポリューム感も、メンズライクなシルエットも好みです。」

私服は、その日の気分に合わせて色々なテイストの服を着る。メンズっぽいアイテムに女性らしいトップスを合わせたり、時に古着をミックスしたりしてファッションを楽しんでいるそう。「普段ベーシックな色が多いんですが、今季は鮮やかなカラーのアイテムが気になっていて、オレンジとグリーンのボーダーニットを購入しました。今年の冬は明るい原色のアイテムを取り入れたスタイルにチャレンジしてみたい。」

休みの日は、一日中家でのんびり過ごす日と、アクティブに過ごす日2パターンある。どう過ごすかは、その時の気分で決まる。目下、運転の練習中という彼女。最近始めたYouTubeのおかげで趣味も増え、行動範囲も広がっていると嬉しそうに話す。
「どれもそんなに深く極めているわけはないんですけど、家では自家製の味噌をつくったり、編み物をしたり。出かける時は、友人と植物を買いに行ったり、陶芸教室に行ったりしています。陶芸は何度か通っていて、器やおちょこ、お茶碗などを作りました。想像していなかったような形に仕上がる意外性が面白かったり、無心で没頭できる感じが楽しいんです。」

一方で、短所は熱しやすく冷めやすいところ。幼い頃からいろんなことに興味を持つタイプだった彼女は、将来の夢もさまざま。保育園の先生、ご飯屋さん、お花屋さん、美容師。カウンセラーや心理学に興味が湧いた時期もあったと笑う。持続力はない方といいつつも、ピラティスで日頃から習慣的に自身のケアをしながら、体の声に沿った食事を心がけているのは長年続けていること。何より、彼女の人生で最も長く続いているのが、今の仕事だ。
「最近、身近な人に鮮度があるねって言ってもらえて。自分のその時の100%が、ちゃんと表現できているんだって思えてすごく嬉しかった。お芝居でも写真でもそういう鮮度が残せていたらいいなと思います。」純粋な気持ちで、何事にもポジティブに取り組もうとする筧美和子。独特のペースでリズムを奏でながら、新しいことにチャレンジし自分をアップデートしていく。

→Look.2では、これまでに起きた転機や表現者としての将来の夢について話を聞いた。


Direction : Shinsuke Nozaka
Photo, Movie : Yoshiaki Sekine (SIGNO)
Stylist : Kosei Matsuda (SIGNO)
Hair & Make-up : Masayoshi Okudaira
Text : Mai Okuhara

MORE