miwa look.2

等身大な歌が、幅広い世代の共感を得る
シンガーソングライターmiwaにインタビューの第二弾

デビュー時まだ大学生だったmiwa、2020年にデビュー10周年を迎える。
この10年、どんな経験をし、どんな成長をしてきたのか。それは彼女自身に、そして楽曲にどのような影響を与えてきたのか。
また、これからのヴィジョンについて掘り下げて話を聞いた。

悩みや壁にぶつかることがあっても
自分なりの哲学を見出せば解決できる

miwaの本質に迫ってみようと、自身の個性について尋ねてみた
「周りから明るいねと言われることが多いので、個性はやっぱり明るい性格かな。うちの家族は皆楽しいことが好きで、テレビを見ているだけで笑いがたえない家でしたから。私自身は物事をじっくり考える時間も好きです。本を読んだり考え事をしたり、そういう時間も大事にしています」
根っからの明るい性格がmiwaらしさ。そんな彼女は気分が落ちたとき、どのように転換するのか?
「落ち込むこともあります。そういう時は、本を読んでいろんな言葉に触れて、その時の自分にしっくりくる哲学みたいなものを見つけて乗り越えます。そうすると次にそうなった時に、たしかなことが自分の中に哲学としてあるので、同じ落ち込み方をしないですし、解決策をきちんと自分で見いだせるようになる。あとは旅行をしたり、思いっきり遊んだりして気分転換していますね」

壁にぶつかったり、難しいと思うことがある度に自分なりの哲学を見出していくmiwa。
特に音楽に捧げてきた20代は、たくさん悩み苦しんだ分、すごく成長できたという。
自分の中で起きる心境の変化や、成長といった目に見えないものが、楽曲の中で言語化され表現されることもある。
「その時のテーマと私の心境が重なる時は、あえて重ねながら書くこともあります。逆に全く違うシチュエーションの時は、想像を膨らませたり、友達の話を聞いたり。映画や漫画、そして本、あらゆる作品に触れて考えながら製作しています。パーソナルな曲も、そうじゃない曲も、一つの物語を作っていくような感覚。すべて自分の中から生まれてくるものなので、どの曲もどこか自分らしさがエッセンスとしてあるはず。その時の自分に100%マッチしてなくても、物語を生み出す作者みたいな気持ちで書いている感覚は、すごく楽しいですね」

 

“繋がり”を強く感じたこれまでの10年。
そして、これからのヴィジョン

各楽曲思い入れは深い。作った時のことは何年経っても鮮明に覚えているものなのだろうか。
「私にしかわからないことがありますが、どの曲も製作過程は時を経ても鮮明に思い出せるので、不思議だなって思います。昨年ベストアルバムをリリースしてツアーをまわって、今までのシングルを各地で歌いました。10年以上前に作った曲も、作った時の思い出が蘇り色褪せてなくて、どの曲も、作った時の気持ちでいつも歌えているのかなと感じました」

小学生から歌手を目指し、夢を叶えたmiwaも来年でデビュー10周年。
デビュー時のまだ大学生だった頃から今までを振り返ってもらった。
「大学卒業のタイミングでの初めての武道館ライブは、音楽一本でやっていくという決意や気合いが生まれた一つの節目でした。そこから5周年があって、来年10周年。いろんな会場でライブをして、ドラマや映画、CMの楽曲を製作させていただいて、その度にたくさんの人と出会い、ファンの方やリスナーの方に繋がっていくことを感じました。音楽をずっと続けてきたと思っていたけど、様々なコトを通じて私の音楽に出会ってくれた人もいる。10年間の活動の中で、たくさんの仲間や味方、応援してくれる人ができたとても充実した10年間だったと思います」。

“繋がり”を強く感じたこれまでの10年。
これからの10年その繋がりを、どのように発展させていくのか、未来のヴィジョンについて話を聞いた。
「ライブのスタイルや作詞の言葉は、経験や年齢を経てまた違った表現ができるようになってきている気がしています。中でもライブは様々なスタイルでやってみたいなと考えています。47都道府県のライブハウスやホール、アリーナといった大きな会場で開催してきましたが、例えば場所をがらっと変え、人数を限定したディナーショーのようなスタイルとか。着席をしながら私の曲を聞いてもらったり、ちょっと大人な雰囲気でやれたら楽しそうだなと。いままでやってきたことの積み重ねを生かしながら、新しいことに挑戦していきたいなと思っています」
これからの10年、20年と続いていくシンガーソングライターmiwaの活動に今後も目が離せない。

 


DIRECTION : Shinsuke Nozaka
PHOTO : Masato Moriyama (TRIVAL)
STYLIST : Kosei Matsuda (SIGNO)
HAIR MAKE : Atsushi Sasaki (GLUECHU)
TEXT : Mai Okuhara